帰りのタクシーに乗って自宅に近づいた時に、それまでずっと黙っていましたがひとこと運転手さんに聞いてみました。「得意な将棋の攻め方ってなんすか?」『俺は中飛車だね!!』との返答。「でも攻めてたつもりが逆にまくられたときって相手のことどう思いますか?」と再度尋ねてみました『それはね、相手は5手先くらいを確実に読んでるから仕方ないね、上手いんだよ』と…。
もうずっと長いこと思っているのですが、そこまで音量を出さずとも音像が厚く感じる方々の後に、それに合わせて自分の最初の曲を選ぶとどうやっても音の質感が合わせられないのです…。 冷静になり過去の記憶を思い返しつつ少し考察してみました。私的リスペクトするDJの先輩全員に共通するのはコレ。どこかの瞬間に白を黒に急に裏返す瞬間、すなわち音の逆相を切り替えるタイミングが非常に上手いのです。オセロでも将棋でも囲碁でも先の先の先を読みながら自分の狙いをここぞという適切な一瞬で表現する能力がすごいのです。その裏にはやはり超人的な先を読む能力が備わっている(努力の賜物)のは当然ですが、常に周りの雰囲気、人、時代を感じながら物事を捉えようとする生き方がそこにあるのだと思います。強いてはそれが優しさと厳しさのメリハリにつながっているわけで、ただギャーギャー騒いでるだけでは物事の本質には至らないことを感じながら、今日は月末の振り込みや請求書を作成しようと思います。